検証記録 VER. 2026.11
最終確認:2026年11月2日
トップ > 研究ノート > MEXC Card(グローバルカード)の申し込み…
LAB NOTE ― 2026-11-02

MEXC Card(グローバルカード)の申し込み手順と還元の仕組み

結論から言うと、MEXCグローバルカードは、申請可能国を「申し込めない国(申請ブラックリスト)」で線引きする方式で、2026年11月2日時点で日本はそのリストに含まれていません。Visa Platinumのバーチャルカードで、年会費は無料、還元は利用額の4〜10%がUSDTで付与されます(還元率はM-Scoreというスコア連動の3段階制)。一方で決済手数料は1%かかるため、実際の手取りは「還元率−1%」で見る必要があります。このノートでは、公式の一次情報をもとに、3種類あるMEXCカードの違い、申請可能国の確認手順、申し込みの流れ、還元と手数料を差し引いた実質還元の試算までを整理します。

公式サイトへのリンク

MEXC Cardの公式サイトへのリンクです(現時点で紹介リンクは設定しておらず、このリンク経由で運営者に報酬が入ることはありません)。このサービスは金融庁に登録された国内業者ではありません。申込前に、公式サイトで最新の対応地域・条件を必ず確認してください。

MEXC Card 公式サイトを確認する

MEXC Cardとは ― 「MEXCのカード」は3種類ある

「MEXC Card」という名前で案内されるカードは1種類ではありません。MEXCは現在、発行主体や対象地域の異なる3種類のVisaカードを並行して提供しています。ここを取り違えると「申し込めない」「還元条件が違う」といった混乱のもとになるため、最初に整理します。

項目MEXCグローバルカードMEXC Card(APAC)MEXC × ether.fi
対象地域の決め方申請ブラックリストに載った国以外は対象(日本はリスト外)対象国を列挙する方式(台湾・フィリピン・タイ・ベトナム)ether.fi側の規約に準拠
カード種別Visa Platinum(バーチャル)Visa Platinum(バーチャル)Visaクレジットカード
モバイルウォレットApple Pay・Google PayGoogle PayのみApple Pay・Google Pay
還元USDTで4〜10%(M-Score連動)USDTで4〜10%(M-Score連動)ether.fi Cardの標準レートを上回る水準と案内
利用上限1回8万米ドル/1日100万米ドル1回5万米ドル/1日5万米ドル/年間100万米ドルether.fi側の規約に準拠
申し込み先MEXCのカードページ/アプリMEXCのカードページ/アプリether.fiのメンバーシップアカウント経由

このノートで扱うのは、2026年8月31日に提供が始まったMEXCグローバルカードです。先行するAPAC版を置き換えるものではなく、両方を保有することも可能と公式に案内されています。ただし後述のとおり、還元の月間上限は2枚で共有されるため、2枚持ちで上限が2倍になることはありません。ether.fi提携カードは発行主体も申し込み口も別で、当研究所ではether.fi Cashの検証レポートとして分けています。

グローバルカードの形態は、USDTを先にチャージして使うプリペイド型のバーチャルカードです。後払いのクレジットカードではないため、信用審査で落ちるという概念はなく、チャージした残高の範囲で決済します。物理カードは現時点では発行されておらず、実店舗ではApple Pay・Google Payに登録して使います。

申請可能国の決まり方と、日本の位置づけ(当研究所の検証記録)

グローバルカードの対象地域は、一般的な「対象国リスト(申し込める国の列挙)」ではなく、「申請ブラックリスト(申し込めない国の列挙)」に載っていない国は対象という逆向きの方式です。公式Learnの説明では、米国・中国・インド・インドネシア・トルコ・ロシアなどがブラックリストの例として挙げられています。判定に使われるのは国籍ではなく、本人確認で提出する住所証明(POA)を発行した国です。日本の住所が記載された書類で上級KYCを受ければ、日本の扱いで判定されます。

当研究所の検証記録は次のとおりです。確認日:2026年11月2日。確認方法:MEXC公式Learnの解説記事(対応国・制限地域およびグローバルカード解説)と公式カードページを照合し、申請ブラックリストに日本が含まれていないことを確認しました。あわせて、APAC版の対象国(台湾・フィリピン・タイ・ベトナム)には日本が含まれないことも確認しており、「MEXCカードは対象外」という情報の多くは、このAPAC版の話と混同されているものと考えられます。検証の詳細はMEXC Card 検証レポートに残しています。

申し込む前に自分でも確認する手順は次のとおりです。①MEXC公式カードページを開き、対応国・制限国の完全なリストを表示する。②自分の居住国が申請ブラックリストに載っていないかを確認する。③上級KYCで提出する住所証明の発行国と、実際に住んでいる国が一致しているかを確認する。リストは時間とともに変わると公式も明記しているため、過去の確認結果ではなく、申込直前のリストで確かめることが重要です。

申し込み手順 ― 口座開設から有効化まで

申し込みは4つの段階で進みます。収入証明は不要と公式に案内されています。

  1. MEXCのアカウントを登録する:公式サイト/公式アプリでメールアドレス等を使って登録します。すでに口座がある場合は次へ進みます。
  2. 上級KYCを完了する:政府発行の本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード・パスポート等)の提出と顔認証に加え、住所証明の確認が行われます。前述のとおり、住所証明の発行国がカードの対象国判定に使われるため、現住所と一致する書類を用意してください。本人確認全般の流れは申し込みの流れとKYCにもまとめています。
  3. カードページから申し込む:MEXC Cardページまたはアプリで、ブラック&ゴールドの「MEXCグローバルカード」を選び、「今すぐ申し込む(Apply Now)」から、連絡先情報・本人確認書類の情報・居住地の住所を入力します。同じ画面にAPAC版が表示されることがありますが、対象国が異なる別カードなので、名前を確認してから進んでください。
  4. チャージして使い始める:審査は通常数分で完了すると案内されています。承認後はFiat口座からカードへUSDTをチャージし、Apple Pay・Google Payに登録すれば実店舗でも使えます。なお、カードによっては有効化の前に少額の初回チャージを求められる場合があり、申し込みが承認されなかった場合は入金額が全額自動で返還されると公式ガイドに記載されています。

初めての決済では、通常、3Dセキュア認証が求められます。認証コードは登録メールまたはMEXCアプリ経由で届くため、メールが受信できる状態で最初の決済を行うのが安全です。

チャージの仕組み ― 取引残高からは直接払えない

グローバルカードは「取引口座の残高でそのまま支払う」方式ではありません。資金は決まった順序で移動します。①USDTをFiat口座へ移す(現物口座・先物口座にある場合は先に振替が必要)。②Fiat口座からカードへチャージする(1回のチャージは1〜100万USDTの範囲で金額を指定)。③加盟店で決済すると、その時点のレートでUSDTが現地通貨に換算され、Visaネットワークを通じて精算されます。

この方式の実務上の意味は2つあります。第一に、カードで使う分はあらかじめチャージしておく必要があり、チャージしていない分は支払いに使えません。第二に、カード残高はMEXC側に預ける形になるため、必要以上に大きな金額を長期間置くかどうかは、利便性とカウンターパーティリスクのバランスで判断すべき点です。当研究所では、使う予定の範囲でチャージする運用が無難と考えます。

換算については、暗号資産の換算手数料は0%、Visaの為替レートへの上乗せも0%と公式に明記されています。ただしVisaレート自体に含まれるスプレッド(公式ガイドでは通常0.1〜0.3%程度と説明)までは消えないため、「為替コストが完全にゼロ」という理解は正確ではありません。

還元の仕組み ― M-Scoreで決まる3段階

キャッシュバックは、MEXCのVVIPレベルに応じて4%・6%・10%の3段階です。レベルを決めるのはM-Scoreで、取引量・活動レベル・セキュリティ関連の評価から算出されると公式に説明されています。カードの利用額そのものではなく、アカウント全体の利用状況で決まる点が、一般的なカード還元との大きな違いです。

ティアM-Score還元率月間上限
Standard350〜5994%100 USDT
Premier600〜7996%300 USDT
Elite800以上10%800 USDT

新規アカウントは登録の翌日にM-Score 350から始まると案内されており、つまり始めたばかりの人はStandardの4%です。「最大10%」はEliteの数字であり、到達にはMEXCでの相応の取引実績が要ります。

還元の計算ルールで見落としやすいのは次の4点です。①適用される還元率は、その暦月の最終日時点のティアで確定し、月全体に適用されます。月初にティアが上がっても、その月の還元率に反映されるのは月末時点の判定です。②還元は翌月15日までにUSDTで現物口座へ付与されます。ポイントやMEXCの独自トークンではなく、USDTで支払われます。③返金・取消・チャージバックになった取引は対象から外れ、付与済みの場合は差し引かれます。④一部の加盟店カテゴリは還元の対象外とされており、大きな買い物の前に公式の対象外カテゴリ一覧を確認することが推奨されています。また、グローバルカードとAPAC版の両方を持っても、還元の月間上限は1つの枠を共有するため合算されません。

なお、カード専用のEarn商品にUSDTを預けると7% APRが付く仕組みも併用できます。ただしこれは申し込みが必要な別商品で、対象は100〜10万USDT、利息は1時間ごとに発生して翌日に分配されると案内されています。還元とは独立に計算されるもので、「カードにチャージすれば自動で7%が付く」わけではない点に注意してください。料率はキャンペーン性のもので、変更される可能性があります。

実質還元はいくらか ― 決済手数料を差し引いた当研究所の試算

還元率だけを見ると実態を見誤ります。グローバルカードには決済額の1%の決済手数料がかかるため(ローンチ時の0%キャンペーンは2026年9月30日で終了)、実質的な手取りは「還元率−1%」が目安になります。ティア別に整理すると次のとおりです。月間上限に届く利用額は「上限÷還元率」で当研究所が計算したものです。

ティア還元率決済手数料実質還元(目安)月間上限上限に届く月の利用額
Standard4%1%約3%100 USDT2,500 USDT
Premier6%1%約5%300 USDT5,000 USDT
Elite10%1%約9%800 USDT8,000 USDT

円換算の試算例を示します。1ドル=150円、Standard(実質約3%)で計算した概算です。月5万円の利用なら還元は月約1,500円相当(年約18,000円相当)。月10万円なら月約3,000円相当(年約36,000円相当)。月37.5万円(2,500 USDT)で還元は月間上限の100 USDT(約15,000円相当)に達し、ここから決済手数料分を引いた約11,250円相当が実質の上限です。これ以上使っても還元は増えず、手数料だけが増えていきます。つまりこのカードは「使えば使うほど得」ではなく、自分のティアの上限に届く利用額までは還元が効き、それを超えると実質還元率は下がっていく設計です。還元率と手数料の読み方全般は手数料と還元率の読み方で解説しています。

ほかのカードとの位置づけを確認したい場合は、カード比較表で還元・年会費・対象国を横並びにしています。還元の数字だけで選ぶと、ティア到達の難しさや上限の存在を見落とすため、必ず「自分のティア」「月の利用額」「上限」の3点セットで見ることをおすすめします。

手数料と利用上限のまとめ

手数料金額(公式表記)
カード発行手数料通常20米ドル → 期間限定で免除中(終了時期は未公表)
年会費無料
チャージ手数料無料
決済手数料決済額の1%(2026年9月30日までは0%キャンペーンだった)
暗号資産の換算手数料0%
Visaレートへの為替上乗せ0%
休眠手数料・解約手数料無料

利用上限は、グローバルカードで1回あたり8万米ドル、1日あたり100万米ドルと、個人向けの暗号資産カードとしては高めに設定されています。航空券や家賃のような大きめの支払いでも上限に触れにくい水準ですが、上限が高いことと還元の上限(月100〜800 USDT)は別物です。高額決済をしても還元は上限で頭打ちになる点は、前節の試算どおりです。

発行手数料の免除は「期間限定」とされ、終了時期は公式に明示されていません。当研究所では未確認として扱い、申し込み画面に表示される金額で最終確認することを推奨します。条件は変更されることがあるため、このノートの数字も確認日(2026年11月2日)時点の公式表記として読んでください。

よくある誤解の検証

注意点

よくある質問

Q. MEXCグローバルカードの申請可能国に日本は含まれますか?

含まれます(2026年11月2日に当研究所が公式情報で確認)。グローバルカードは「申請ブラックリストに載っていない国は対象」という方式で、日本はリストに含まれていません。判定は国籍ではなく、本人確認で提出する住所証明の発行国で行われます。なお、MEXC Card(APAC)は対象国が台湾・フィリピン・タイ・ベトナムで日本は含まれないため、混同に注意してください。対象国リストは変更されることがあるため、申込直前に公式カードページで再確認してください。

Q. 還元率10%は誰でも受けられますか?

いいえ。還元率はM-Scoreで決まる3段階制で、10%はM-Score 800以上のEliteのみです。新規アカウントはM-Score 350(Standard)から始まるため、最初の還元率は4%です。さらに決済手数料1%がかかるため、実質の目安は「還元率−1%」(Standardで約3%)です。自分のティアはMEXCのVVIPページで確認できます。

Q. 年会費や発行手数料はかかりますか?

年会費・チャージ手数料・休眠手数料・解約手数料は無料です。カード発行手数料は通常20米ドルですが、期間限定で免除されています。免除の終了時期は公式に明示されていないため(当研究所では未確認として扱います)、申し込み画面の表示金額で最終確認してください。

Q. 決済手数料はいくらですか?

決済額の1%です。ローンチ時の0%キャンペーンは2026年9月30日で終了しました。暗号資産の換算手数料と、Visaの為替レートへの上乗せは0%と公式に明記されています(Visaレート自体のスプレッドは残ります)。

Q. 物理カードはありますか?

グローバルカードは現時点ではバーチャルカードのみで、物理カードは発行されていません。実店舗ではApple PayまたはGoogle Payに登録して使います。オンライン決済ではカード番号等を入力して利用します。

Q. MEXC Card(APAC)との違いは何ですか?

対象地域と手数料体系が正反対に近い形で異なります。APAC版は対象国が台湾・フィリピン・タイ・ベトナムに限られ、Google Payのみ対応で、決済手数料はかからない一方、暗号資産の換算時に1%、Visaレートに1%のクロスボーダー手数料が上乗せされます。グローバルカードは申請ブラックリスト以外の国が対象で、Apple Pay・Google Pay両対応、換算・為替上乗せは0%ですが決済手数料1%がかかります。詳しくはMEXC Card 検証レポートをご覧ください。

出典

編集メモ:本ノートは上記の公式情報をもとに研究所が整理したものです。条件は変更されることがあるため、申込前に公式サイトで最新情報を確認してください。未確認の項目は「未確認」と明記しています。

関連:研究ノート一覧/検証一覧表/カード比較表