ether.fi Cashの使い方・還元・手数料 ― 申請可能国リストとティア別ステップダウンで読む詳細ガイド
結論から言うと、ether.fi Cashは、Visaブランドのノンカストディアル型クレジットカードで、無料のCoreプランでも月最初の2,000米ドルまで3%の還元が付きます。ただし3%が付くのは最初の区間だけで、それ以上は1%、さらに0.5%へ下がり、還元は現金ではなくETHFIで、7日間のロックを経て手動で請求する仕組みです。申請可能国は公式ヘルプのリストで3層に分かれており、当研究所の2026年11月2日の検証では物理カード対応国リストに日本が含まれていることを確認しましたが、2026年11月3日の再取得では一覧本体が表示されなかったため、申込画面での最終確認が必須です。このノートでは、公式の一次情報と競合調査をもとに、Direct PayとBorrow Modeの違い、ティア別の還元ステップダウン、為替コストを差し引いた実質還元の試算までを整理します。
ether.fi Cashの公式サイトへのリンクです(現時点で紹介リンクは設定しておらず、このリンク経由で運営者に報酬が入ることはありません)。このサービスは金融庁に登録された国内業者ではありません。申込前に、公式サイトで最新の対応地域・条件を必ず確認してください。
ether.fi Cash 公式サイトを確認するether.fi Cashとは ― 「預けて使うカード」ではない、クレジット型の仕組み
ether.fi Cashは、Visaブランドの暗号資産カードです。同じVisaでも、MEXCグローバルカードのような「チャージしたUSDTの範囲で使うプリペイド型」とは成り立ちが異なります。ether.fi Cashは公式FAQで「暗号資産にネイティブなクレジットカード」と説明されており、利用者の資産を裏付けに決済する設計です。資産そのものを売って支払うのではなく、自分の金庫(Vault)に置いた資産を支払いの裏付けにしながら、Visa加盟店で通常のカード決済として使う、という考え方が土台にあります。
このカードを理解するうえで最初に区別すべきなのが、資産の置き場所です。ether.fi Cashはノンカストディアル型です。資産は取引所の口座に預けるのではなく、利用者が管理するオンチェーンの金庫に置かれます。便利さの裏側として、秘密鍵やウォレットの権限管理の責任は利用者自身にあります。取引所に預けていれば問い合わせで復旧できる場面でも、自己管理型では復旧の手段が限られることがあります。カードの使い勝手だけを見て選ぶのではなく、「資産を自分で管理する」という前提に納得できるかどうかが、このカードを選ぶ前の最初の分岐点です。
カードの形態は、バーチャルカードが先に発行され、物理カードは別途申し込む形です。バーチャルカードは発行後すぐにApple Pay・Google Payへ登録して使うことができ、オンライン決済にも使えます。物理カードは、対応地域への郵送を待つ必要があります。物理カードの発行手数料については、情報源によって50米ドルと60米ドル(送料込み)という異なる数字が報告されており、当研究所の今回の確認では公式ヘルプの料金表の全文を取得できなかったため、本ノートでは未確認として扱います。申し込み画面に表示される金額が最終的な数字です。金額を断定した記事を見かけても、そのまま信じずにアプリ内の表示で確かめてください。
また、カードの利用には会員レベル(ティア)が関わります。無料のCoreを起点に、Luxe、Pinnacle、招待制のVIPへと上がる設計で、還元の上限額や付帯特典が変わります。ティアは「年会費を払えば上がる」だけの仕組みではなく、預け入れ額やステーキング量、月間ポイントなどの条件でも到達できると案内されています。ただし到達条件の細目は変更されることがあるため、本ノートでは還元の上限額という確度の高い部分を中心に整理し、到達条件の細目は公式の会員レベル案内で再確認する項目として残します。
申請可能国の確認方法 ― リストの見方と、リストの中の日本の位置づけ
ether.fi Cashの申請可能国は、公式ヘルプの「In which countries is the Cash card available?」という記事で確認するのが筋です。この記事の構造は、単なる「申し込める国の一覧」ではありません。次の3層に分かれています。第一に、物理カードが現在利用できる国・地域の一覧。第二に、Cash自体は利用できるが物理カードの配送が現在行われていない地域として、ベルギーとアイルランドが明記されていること。第三に、アメリカについては州単位のリストで、物理カードが利用できる州が列挙されていることです。つまり「Cashが使える」と「物理カードが届く」は別の判定であり、バーチャルカードだけを使いたい人と、物理カードがほしい人では、確認すべき層が違います。
当研究所の検証記録は次のとおりです。確認日:2026年11月2日。確認方法:ether.fi公式ヘルプの物理カード対応国リストを照合し、日本がそのリストに含まれていることを確認しました。さらに2026年11月3日の本ノート執筆時にも同記事を再取得し、更新日が2026年10月28日であること、ベルギーとアイルランドが物理カード配送の対象外であること、アメリカの物理カード対応州のリストが上記の3層構造で維持されていることを確認しました。ただし、今回のテキスト取得では一覧本体の国名リストが表示されなかったため、日本の記載については2026年11月2日の当研究所の検証記録と、2026年10月10日に同リストを確認したと報告する競合調査の結果を併記し、申込画面での最終確認を必須とする扱いにします。過去の確認結果をそのまま「今も大丈夫」と断定しないのが、この研究所のルールです。
自分で確認する手順は次のとおりです。①ether.fi公式ヘルプで「In which countries is the Cash card available?」を開く。②自分の居住国が「物理カードが利用できる国」の一覧にあるかを確認する。物理カードが不要なら、Cashの利用可能地域の層も確認する。③アメリカ在住の場合は、国ではなく州のリストを確認する。④住所証明やKYCで申告する居住国と、実際に住んでいる国が一致しているかを確認する。判定に使われるのは国籍ではなく居住地である、と競合調査でも繰り返し指摘されています。パスポートの国籍と居住国が異なる人は、この点を特に注意してください。⑤リストは更新されるため、申込直前の版で確かめる。2026年10月28日更新という日付自体も、次に確認したときには変わっている可能性があります。
対象外の例も押さえておくと、リストの読み方が身につきます。ベルギーとアイルランドはCashの利用地域ではあるものの、物理カードの配送は現在行われていません。つまり「アプリでCashは使えるが、物理カードは届かない」という中間の状態が存在します。アメリカも、全州ではなく列挙された州とワシントンD.C.のみが物理カードの対象です。こうした例外がある以上、「対応国」と一言で書かれた二次情報をうのみにせず、必ず公式リストの層を確認する習慣が重要です。対象外カードの全体像は申請可能国に日本が含まれないカード一覧にもまとめています。
申し込み手順 ― アカウント作成からカード発行・モバイルウォレット登録まで
申し込みの流れは、公式FAQと競合調査で共通して説明されている次の順序です。①ether.fiでPersonalアカウントを作成する。法人向けのBusinessアカウントは別枠のため、個人で使う場合はPersonalを選ぶ。②メールアドレスの確認を行う。③アプリまたはウェブのCashタブから本人確認(KYC)を開始する。④本人確認書類の提出、顔認証(ライブネス確認)、居住住所の入力を行う。⑤案内に従って暗号資産の入金を行う。競合調査では、カードの選択肢が表示される前に10米ドル相当の暗号資産の入金を求められたという報告があります。入金はあくまで自分の金庫への入金であり、手数料として消えるものではないとされていますが、入金を求められるタイミングや金額は地域や時期で変わる可能性があるため、アプリ内の表示を優先してください。⑥Cashタブの「Add Card」からバーチャルカードを作成する。⑦物理カードが必要な場合は別途申し込み、配送先住所を確認して注文する。⑧カードが届いたらアプリで有効化し、PINを設定する。
申し込みでつまずきやすいのは、住所の扱いです。物理カードはKYCで申告した居住住所へ配送されるため、住所の表記は配送業者が読める形で入力する必要があります。競合調査では、住所はラテン文字で入力し、私書箱は使えず、注文後の住所変更はできないと報告されています。引っ越しを控えている人や、住所の表記が複雑な人は、注文前に住所の入力内容を二重に確認してください。KYCの一般的な流れと必要書類は申し込みの流れとKYCにもまとめていますが、ether.fi固有の画面表示は公式ヘルプとアプリが最終的な根拠です。
バーチャルカードの発行費用についても、注意が必要です。多くの地域では初回のバーチャルカードは無料と案内されていますが、一部の地域では初回から10米ドルがかかるとする案内があります。対象となる地域のリストは、情報源によって12か国と14か国という異なる数字が報告されており、当研究所では地域リストは未確認として扱います。「無料」と書かれた記事と「10ドル」と書かれた記事が両方存在するのは、地域によって条件が違うためであり、どちらかが間違っているとは限りません。自分の居住地域での表示を確認することが、唯一の確実な方法です。
審査の所要時間については、公式に「通常48時間以内」といった明確な数字を確認できていないため、本ノートでは断定しません。競合調査では「多くの承認は48時間以内」という報告がありますが、これは体験談の範囲であり、公式の保証ではありません。書類の不備や追加の住所確認が求められた場合は、それ以上かかることもあります。申し込み直後に大きな支払いをこのカードに依存させる計画は、避けたほうが無難です。
Direct PayとBorrow Modeの違い ― 利息が始まるタイミングがすべてを分ける
ether.fi Cashの最も重要な仕組みが、2つの支払いモードです。Direct Payは、自分の金庫にあるUSDCなどの対象資産を直接使って支払うモードです。借り入れではないため、利息は発生しません。競合調査では、Direct PayではUSDCが優先的に使われ、次にLiquidUSDが使われると説明されています。つまり、Direct Payで日常の支払いをするには、金庫に対象資産が十分に入っていることが前提です。残高が足りなければ、支払いができないか、別のモードに切り替わることになります。
一方のBorrow Modeは、金庫の資産を担保にして借り入れながら支払うモードです。資産を売らずに支払える点が売りですが、借りた金額には変動金利がかかり、利息は購入日から発生します。一般的なクレジットカードにあるような「締め日まで無利息の猶予期間」はありません。ここが、Borrow Modeを「後払いカード」と同じ感覚で使うと失敗する理由です。利息の料率は固定ではなく、裏側の貸借市場の変動金利に連動すると説明されています。料率の具体的な数字は、資産や市場の状況によって変わるため、本ノートでは固定の料率を記載しません。Borrow Modeを使う場合は、アプリで表示される現在の料率と借入残高を必ず確認してください。
返金の扱いも、2つのモードで異なります。Direct Payの返金は金庫へ戻りますが、Borrow Modeで支払った買い物の返金が届いても、借入残高が自動で減るわけではないと競合調査で指摘されています。返金を受け取ったら、借入の返済は別途自分で操作する必要があります。返金があったからといって借入が消えたと思い込むと、利息がかかり続けることになります。返金やキャンセルが多い買い物では、この点を意識しておいてください。
どちらのモードが向いているかは、使い方で決まります。日常の支払いを、利息なしで、持っている資産の範囲で済ませたい人はDirect Payが基本です。資産を売らずに支払いたい、あるいは担保としての資産を維持したい人がBorrow Modeを検討する形です。ただしBorrow Modeは、担保資産の価格変動によって担保価値が下がるリスクも抱えます。担保価値が下がれば、追加の担保や返済を求められる可能性があります。担保や清算の条件は、公式の借り入れに関するヘルプで確認する項目であり、本ノートでは具体的な清算ラインを断定しません。
還元の仕組み ― 「3%」は最初の区間だけの数字である
ether.fi Cashの還元は、ETHFIというトークンで支払われます。現金やステーブルコインでそのまま戻ってくるわけではありません。還元は、購入が清算された時点でそのときのETHFI価格に換算され、7日間のロック期間を経て、請求可能な金額が5米ドル以上になってから手動で請求する仕組みと、公式ヘルプおよび競合調査で説明されています。つまり「3%還元」と聞いても、受け取りまでの流れは次の4段階です。①対象となる買い物をする。②清算時にETHFIへ換算される。③7日間ロックされる。④5米ドル以上たまったら自分で請求する。請求しなければ、還元は手元に届きません。請求のし忘れは、実質的な還元の目減りにつながります。
還元率の本体は、会員レベルごとの月間区間で決まるステップダウン型です。公式ヘルプの還元表(2026年10月30日更新)で確認できた数字は次のとおりです。Coreは、米ドル建ての利用で最初の2,000米ドルまで3%、2,001〜3,000米ドルで1%、3,000米ドル超で0.5%です。ユーロ建ての利用では区間が異なり、米ドル換算で最初の800米ドル相当まで3%、801〜1,500米ドル相当で1%、1,500米ドル相当超で0.1%です。米ドルとユーロの利用は月間のカウンターを共有するため、両方の通貨で使った場合は合算で区間が進みます。
| 会員レベル | 3%が適用される区間(米ドル建て) | 次の区間 | それ以上 |
|---|---|---|---|
| Core(無料) | 最初の2,000米ドルまで | 2,001〜3,000米ドルで1% | 3,000米ドル超で0.5% |
| Luxe | 最初の10,000米ドルまで | 10,001〜20,000米ドルで1% | 20,000米ドル超で0.5% |
| Pinnacle | 最初の50,000米ドルまで | 50,001〜80,000米ドルで1% | 80,000米ドル超で0.5% |
| VIP(招待制) | 最初の50,000米ドルまで4%(公式表の初期バンド) | 詳細バンドは未確認 | 詳細バンドは未確認 |
ユーロ建ての区間も、Core・Luxe・Pinnacleでそれぞれ異なります。Coreは最初の800米ドル相当まで3%、Luxeは最初の3,000米ドル相当まで3%、Pinnacleは最初の16,000米ドル相当まで3%で、それ以上は1%と0.1%へ下がります。VIPのユーロ建ての詳細バンドも、今回の取得範囲では未確認です。ユーロ建ての買い物が多い人は、米ドル建ての区間だけで計算すると、還元の上限を過大に見積もることになります。還元の数字は、通貨ごとに区間が違うことを前提に読んでください。
還元が付かない取引も存在します。公式の還元条件と競合調査では、ATM引き出し、個人間送金、税金の支払い、ギフトカード、マネーオーダー、現金同等物などが対象外とされています。つまり、カードで支払えば何でも3%が付くわけではありません。大きな買い物や、現金化に近い使い方をする前に、対象外の範囲を確認してください。還元の対象外カテゴリの考え方は手数料と還元率の読み方でも解説しています。
会員レベルが上がると、通常の還元とは別に、サブスクリプションなどのカテゴリ還元が加わります。競合調査では、Luxeで1カテゴリ10%(月上限10米ドル相当)、Pinnacleで20%(月上限20米ドル相当)、VIPで30%(月上限30米ドル相当)という数字が報告されています。これらは公式のカテゴリ還元の案内に基づくものとされていますが、本ノートでは対象カテゴリの細目と上限の組み合わせを公式で再確認する項目として残し、数字だけを独り歩きさせません。カテゴリ還元は、通常の還元と重ねて計算すると二重計上になりやすいため、アプリの還元画面で実際の付与を確認する習慣が重要です。
実質還元はいくらか ― 為替コストを差し引いた当研究所の試算
還元率だけを見ると、実態を見誤ります。ether.fi Cashは米ドル建てのカードであり、米ドル以外の通貨で支払う場合は為替コストがかかります。為替コストの公式の詳細は、本ノートの取得範囲では未確認です。競合調査では、約1%のベース為替レートに、会員レベル別の上乗せ(Coreで最大0.5%、Luxeで最大0.25%、PinnacleとVIPでなし)が加わるという報告があります。ユーロ建ての利用では0%の為替レートがベータ版として案内されているという報告もあります。以下の試算は、この競合調査の報告を仮定として使い、「還元率から為替コストを引いた実質還元」を示すためのものです。公式の為替条件が確認でき次第、試算は更新します。
| 利用パターン(Core・月間) | 還元(3%区間内) | 為替コストの仮定 | 実質還元(目安) |
|---|---|---|---|
| 米ドル建てで月1,000米ドル利用 | 30米ドル相当 | 0%(換算なし) | 約30米ドル相当(ETHFI価格変動前) |
| 米ドル以外の通貨で月1,000米ドル相当を利用 | 30米ドル相当 | 約1.5%(1%+0.5%) | 約15米ドル相当(30−15) |
| 米ドル以外の通貨で月2,000米ドル相当を利用 | 60米ドル相当(3%区間の上限) | 約1.5% | 約30米ドル相当(60−30) |
| 米ドル以外の通貨で月3,000米ドル相当を利用 | 70米ドル相当(2,000×3%+1,000×1%) | 約1.5%(3,000×1.5%=45) | 約25米ドル相当(70−45) |
この試算から読み取れるのは、2つのことです。第一に、米ドル以外の通貨での利用では、Coreの3%のうち約半分が為替コストで消える可能性があることです。競合調査の実購入テストでも、台湾ドル建ての買い物で換算コストが約1.5%かかり、実質の還元が約1.45%にとどまったという報告があります。第二に、月3,000米ドル相当まで使うと、還元率は1%区間へ下がる一方で為替コストは利用額全体にかかるため、実質還元は月2,000米ドル相当のときよりも下がることです。つまり「使えば使うほど得」ではなく、自分のティアの3%区間の中で、為替コストの小さい通貨で使うことが、実質還元を最大化する条件です。円建ての買い物が多い人は、この試算を円換算に置き換えて読んでください。1ドル=150円と仮定すれば、月2,000米ドルは30万円相当、月3,000米ドルは45万円相当です。
さらに、還元がETHFIで支払われることによる価格変動も、実質還元に影響します。還元は清算時のETHFI価格で換算され、7日間ロックされた後に請求します。ロック期間中にETHFIの価格が下がれば、請求時点の実質価値は当初の3%を下回ります。逆に上がれば上回ります。還元を「確定した現金」と同じ感覚で計算せず、「ETHFIの価格変動を伴うポイント」として扱うのが正確です。MEXC CardのようにUSDTで還元が付くカードとの違いは、カード比較表で横並びに確認できます。
手数料と利用上限のまとめ ― ATMの公式上限と、確認が残る項目
手数料と上限は、公式ヘルプで確認できたものと、確認が残るものに分けて整理します。公式ヘルプのATMに関する記事(2026年10月29日更新)では、個人向けCashカードのATM引き出し上限は、1回あたり最大5,000米ドル、24時間で最大5回まで(失敗した試行も回数に数える)、24時間で最大25,000米ドルと明記されています。バーチャルカードも、Apple Pay・Google Payに登録すれば、非接触対応のATMで利用できます。ただし、すべてのATMが非接触に対応しているわけではなく、現地のATM運営者が別途手数料を課す場合もあります。ATM引き出しには還元が付かないことも、公式の還元条件で確認しておくべき点です。
| 項目 | 公式で確認できた内容 | 確認の状態 |
|---|---|---|
| Coreの年会費 | 無料(公式の会員レベル案内・競合調査で一致) | 確認済み |
| ATM引き出し上限 | 1回5,000米ドルまで/24時間で5回まで/24時間で25,000米ドルまで | 公式ヘルプで確認(2026年10月29日更新) |
| 還元の支払い資産とロック | ETHFIで支払い、7日間ロック、5米ドル以上で手動請求 | 公式ヘルプ・競合調査で一致 |
| 物理カードの発行手数料 | 50米ドル説と60米ドル(送料込み)説が併存 | 未確認(アプリ内表示で最終確認) |
| 初回バーチャルカードの費用 | 多くの地域で無料、一部地域で10米ドルとの案内あり | 地域リストは未確認 |
| 為替コストの詳細 | 約1%のベース+ティア別上乗せとの報告あり、ユーロは0%ベータとの報告あり | 要検証(公式の料金表で再確認) |
| Borrow Modeの金利 | 変動金利、購入日から発生、猶予期間なし | 料率の数字は未確認(アプリ内表示で確認) |
競合調査で目立ったのは、ATM上限の数字の食い違いです。2026年10月10日時点の競合記事では1回あたり1,000米ドルと書かれている一方、公式ヘルプの2026年10月29日更新版では1回あたり5,000米ドルと書かれています。これは、公式の条件が変更されたか、競合記事が古い版を参照しているかのどちらかであり、本ノートでは新しい日付の公式ヘルプを優先します。ただし、ATMの上限はカードの利用限度額や金庫の限度額とも連動するため、実際の上限はアプリの表示が最終的です。古い記事の数字をそのまま信じないことが、ここでの教訓です。
利用限度額についても、公式ヘルプの細目は変更されることがあります。競合調査では、カードの初期の1日あたりの限度額が5,000米ドル、金庫の限度額が1日・1か月あたり10,000米ドルと報告されていますが、これらは2026年8月時点のヘルプに基づくものであり、現在の表示とは異なる可能性があります。本ノートでは、限度額の数字を断定せず、アプリの限度額画面で確認する項目として残します。限度額の変更後に冷却期間(クーリング期間)が設けられる場合があるという報告もあり、大きな支払いの直前に限度額を変更する場合は、反映までの時間も考慮してください。
よくある誤解の検証
- 誤解1「3%還元は、使った分すべてに付く」:3%が付くのは、Coreでは月最初の2,000米ドルまでです。それ以上は1%、さらに0.5%へ下がります。ユーロ建てでは区間がさらに小さくなります。月間の利用額と通貨をセットで見ないと、還元の見積もりは外れます。
- 誤解2「還元は現金やステーブルコインで戻ってくる」:還元はETHFIで支払われ、7日間ロックされた後、5米ドル以上たまってから手動で請求します。請求しなければ手元に届かず、ロック期間中の価格変動も受けます。
- 誤解3「デビットカードと同じで、借り入れの心配はない」:Direct Payは借り入れではありませんが、Borrow Modeは担保に対する借り入れで、利息が購入日から発生します。モードの表示を確認せずに使うと、意図しない利息が発生します。
- 誤解4「物理カードがあれば、どの国でも届く」:物理カードの配送は対応地域に限られ、ベルギーとアイルランドはCashの利用地域でありながら物理カードの配送対象外です。アメリカも州単位のリストがあります。バーチャルカードと物理カードの対応範囲は別々に確認してください。
- 誤解5「日本は対象外だから、申し込めない」:当研究所の2026年11月2日の検証では、公式ヘルプの物理カード対応国リストに日本が含まれていることを確認しています。ただし2026年11月3日の再取得では一覧本体が表示されなかったため、本ノートでは申込画面での最終確認を必須としています。過去の確認と現在の表示が同じとは限らない、という姿勢が重要です。
- 誤解6「手数料は年会費だけ見ればよい」:Coreの年会費は無料ですが、為替コスト、物理カードの発行手数料、Borrow Modeの利息、ATM運営者の手数料など、年会費以外の実質コストが存在します。還元からこれらを差し引いた実質還元で見る必要があります。
注意点 ― 自己管理・価格変動・海外業者であること
- 金融庁の登録業者ではない:ether.fiは日本の金融庁に登録された暗号資産交換業者ではありません。日本の投資者保護制度の対象外であることを理解したうえで利用してください。
- 自己管理のリスク:ノンカストディアル型では、ウォレットの権限管理や金庫の操作ミスが資産の喪失につながることがあります。秘密鍵や承認操作の管理は、利用者自身の責任です。
- 担保と価格変動のリスク:Borrow Modeでは、担保資産の価格が下がれば担保価値も下がります。追加担保や返済の条件は、公式の借り入れ案内で確認してください。
- 還元の価格変動:還元はETHFIで支払われ、価格が変動します。還元の見込み額を現金と同等に扱わず、請求時点の価値で評価してください。
- 条件変更のリスク:還元率・区間・手数料・対象国リスト・ATM上限はいずれも変更され得ます。実際、ATM上限の数字は競合記事と最新の公式ヘルプで異なっています。大きな利用を始める前に、公式ヘルプとアプリの表示で最新の条件を確認してください。
- 税務の扱い:一般論として、暗号資産の利用や還元の受け取りは、取得価格と利用時点の時価の差や、受け取り時点の時価が課税の対象になり得ます。利用明細と還元の記録は保存し、個別の判断は税理士等の専門家に確認してください。
このカードの全体像を他のカードと比べたい場合は、ether.fi Cashの検証レポートとカード比較表を併せてご覧ください。MEXC Cardの詳細な申し込み手順と還元の試算はMEXC Card(グローバルカード)の申し込み手順と還元の仕組みにまとめています。申し込みの一般的な流れは申し込みの流れとKYC、還元率の読み方は手数料と還元率の読み方で解説しています。
よくある質問
Q. ether.fi Cashの申請可能国リストに日本は含まれますか?
当研究所の2026年11月2日の検証では、公式ヘルプの物理カード対応国リストに日本が含まれていることを確認しました。ただし2026年11月3日の再取得では一覧本体がテキスト表示されなかったため、本ノートでは申込画面での最終確認を必須としています。ベルギーとアイルランドはCashの利用地域でありながら物理カードの配送対象外、アメリカは州単位のリストである点にも注意してください。対象国リストは変更されることがあるため、申込直前に公式ヘルプで再確認してください。
Q. 還元率3%は、使った分すべてに適用されますか?
いいえ。Coreでは米ドル建ての利用で最初の2,000米ドルまでが3%、2,001〜3,000米ドルで1%、3,000米ドル超で0.5%です。ユーロ建てでは区間が異なり、最初の800米ドル相当までが3%です。還元はETHFIで支払われ、7日間ロックされた後、5米ドル以上たまってから手動で請求します。ATM引き出しや個人間送金など、還元の対象外となる取引もあります。
Q. Direct PayとBorrow Modeの違いは何ですか?
Direct Payは金庫にあるUSDCなどの対象資産を直接使って支払うモードで、利息は発生しません。Borrow Modeは金庫の資産を担保にして借り入れながら支払うモードで、変動金利が購入日から発生し、一般的なクレジットカードのような無利息の猶予期間はありません。返金が届いても借入残高は自動で減らないため、返済は別途操作する必要があります。
Q. 物理カードの発行手数料はいくらですか?
未確認です。情報源によって50米ドル説と60米ドル(送料込み)説が併存しており、今回の確認では公式の料金表の全文を取得できませんでした。申し込み画面に表示される金額が最終的な数字です。初回のバーチャルカードについても、多くの地域で無料とされる一方、一部地域では10米ドルがかかるとの案内があり、対象地域のリストは未確認として扱っています。
Q. ATMでいくら引き出せますか?
公式ヘルプ(2026年10月29日更新)では、個人向けCashカードのATM引き出し上限は1回あたり最大5,000米ドル、24時間で最大5回まで、24時間で最大25,000米ドルとされています。失敗した試行も回数に数えます。バーチャルカードはApple Pay・Google Payに登録すれば非接触対応のATMで使えますが、すべてのATMが非接触に対応しているわけではなく、現地のATM運営者が別途手数料を課す場合があります。ATM引き出しには還元は付きません。
Q. ether.fi Cashは日本の金融庁に登録された業者ですか?
いいえ。ether.fiは日本の金融庁に登録された暗号資産交換業者ではありません。日本の投資者保護制度の対象外です。ノンカストディアル型であるため、資産の管理責任は利用者自身にあり、ウォレットの権限管理のミスが資産の喪失につながることがあります。申込前に公式サイトで最新の対応地域・条件を必ず確認してください。
出典
- ether.fi公式ヘルプ「In which countries is the Cash card available?」(更新:2026年10月28日)
- ether.fi公式ヘルプ「How does cashback work?」(更新:2026年10月30日)
- ether.fi公式ヘルプ「What are the ATM withdrawal limits for personal Cash cards?」(更新:2026年10月29日)
- ether.fi公式ヘルプ「Frequently asked questions」
- クリプトカード研究所「ether.fi Cash 検証レポート」
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